講義案内(シラバス)
履修情報
入学年度 | 科目名(クラス) | 単位数 | 開講期 | 時間割 | 担当教員名 |
---|---|---|---|---|---|
2000〜 | 情報処理論(応用)(2) | 4 | 後期 | 水曜日5時限 金曜日4時限 |
檀 裕也 |
講義案内
1.サブタイトル
プログラミングによるCGの世界
2.授業科目のテーマと目的
今年度は、C言語と OpenGL を使って、プログラミングによるコンピュータグラフィックス(CG)を体験する。 CGの基本概念を学ぶとともに、実際にプログラムを組んでCGの技法に触れ、CGプログラミングの面白さと大変さを実感し、論理的思考能力と幾何学的センスを身につけることが目的である。
3.授業科目の内容・具体的な授業計画及び進度
授業序盤では、グラフィックス処理を実装する前段階として、C言語のプログラミングについて基本事項を学習する。 C言語の経験は問わないが、メモ帳などのテキストエディタを使えることが望ましい。
C言語の基本文法を理解したら、グラフィックス処理のライブラリである OpenGL を使い、コンピュータグラフィックス(CG)について学習する。 具体的には、2次元平面のグラフィックスから始め、3次元空間のグラフィックス、アニメーション処理まで、受講者の理解度に合わせて進行する。
授業終盤では、受講者各自でオリジナルのCG作品を最終課題として制作し、授業最終回でCG制作発表会を開催する。
第 1 回目 ガイダンス 第 2 回目〜第11回目 C言語によるプログラミングの基本 (1)コマンドラインと統合開発環境 (2)入出力と変数 (3)条件分岐の if 文 (4)繰り返しの for 文 (5)配列 (6)関数 (7)ポインタ 第12回目〜第24回目 OpenGL によるグラフィックス処理 (1)座標系 (2)基本図形の描画 (3)2次元グラフィックス (4)3次元グラフィックス (5)アニメーション 第25回目〜第28回目 最終課題の制作 第29回目 CG制作発表会 第30回目 まとめ
4.利用教科書
なし
5.参考書
高橋麻奈:「やさしいC 第2版」,ソフトバンククリエイティブ(2003年),4797324775- 高橋麻奈:「やさしいC 第3版」,ソフトバンククリエイティブ(2007年),4797343664
- Brian W. Kernighan, Dennis M. Ritchie: "The C Programming Language," Prentice Hall(1988), 0131103628
- カーニハン&リッチー〔著〕,石田晴久〔訳〕:「プログラミング言語C」,共立出版(1989年),4320026926
- Mason Woo, Jackie Neider, Tom Davis, Dave Shreiner: "OpenGL Programming Guide," Addison-Wesley Pub.(2005), 0321335732
- OpenGL 策定委員会〔著〕、松田晃一〔訳〕:「OpenGL プログラミングガイド」,ピアソンエデュケーション(2006年),4894717239
※教科書・参考書以外の資料
教科書の代わりに、資料を配付する。
6.評価の方法・基準
出席状況および制作課題、ならびに最終制作課題および発表について総合的に判断する。 なお、筆記試験は実施しない。
出席状況および制作課題:50点
最終制作課題および発表:50点
合計100点満点で、松山大学成績評価基準に基づき評価する。
7.学習の到達目標
コンピュータグラフィックス(CG)の基本概念を理解し、C言語と OpenGL を使ってプログラミングできる水準に到達することを目標とする。
8.その他の留意事項について
- これまでのプログラミング経験は問わない。
- その他、授業に関する情報は Web で公開する。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~dan/education/application/