インディアン強制移住法

1830年、ジャクソン大統領は、すべてのインディアンに対してミシシッピ河以西の土地に移住することを強制する法律をつくりました。それがインディアン強制移住法です。この法律によって、ミシシッピ河が当時のアメリカ合衆国とインディアンの土地の境界になりましたが、1865年に南北戦争が終わると、多くの人々がミシシッピ河を越えて西部へと移住するようになります。いわゆる西部開拓の時代の始まりです。なお、「インディアン」という呼び名について、こちらをごらんください。



インガルス一家も他の多くの開拓者と同じように、ミシシッピ河を渡っていきます。『大草原の小さな家』の始まりのところです。一家はウィスコンシンの「大きな森」を離れ、凍ったミシシッピ河を幌馬車で渡り、「インディアンの土地」へ入っていくのです。渡った日の夜、ローラはミシシッピ河の氷が恐ろしい音を立てて割れる音を聞きます。そして、自分たちが渡っているちょうどその時に氷が割れていたら、自分たちはみんな暗い河の中へ落ちて行ったのだと想像して、怯えるのです。
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