開講年度:2002 (1)学部等:法文学部 (2)学科・課程等 (3)科目番号: (4)授業科目の区分:人文科学資料購読・研究 専門教育科目 (5)対象学生:人文学科2・3回生 (6)開講学期:2002年度 前学期 (7)単位数:2 (8)授業科目名: (9)講義題目:ドイツ語文化:なぜ多和田葉子はドイツ語で書くのか (10)担当教員名:黒田 晴之(学外非常勤) (11)授業のキーワード:ドイツ(語・人),日本(語・人),外国(語・人・人作家) (12)授業の目的・到達目標: 〈授業の目的〉 なぜ多和田葉子はドイツ語で書くのか、さらに母語/非母語とアイデンティティーの関係を、多和田葉子のテクストを読むことで考えます。 〈到達目標〉 このことを通じて受講生が自分と母語との危うい関係についても考えます。 (13)授業の内容・スケジュール: 〈授業で使うトピック〉 外国人作家、異文化、母語、ポストコロニアル、カルチュラル・スタディーズ。 〈授業のスケジュール〉 第1回 授業のガイダンス 第2回〜14回 テクストの購読・トピックにかんする発表 最終回 まとめ・レポートの発表 〈各回の宿題〉 (1)あらかじめ決めた範囲を予習します。 (2)さらに随時トピックを割り振り発表します。 〈レポート提出〉 第13回の授業で提出し、これに黒田がコメントを入れて返却、さらに受講生が練って、第15回の授業で発表という手順です。なおレポートについては下の(17)を参照してください。 〈その他〉 (14)受講生にかかわる情報: なるだけ基礎ドイツ語I・IIが履修済みであることが望ましいですが、受講生の様子を見ながら基礎から徐々にレベルを上げます。 (15)受講のルールにかかわる情報: なお文法事項については懇切丁寧に授業します。 (16)教材にかかわる情報: (1)Yoko Tawada (多和田葉子) / Das Fremde aus der Dose / ISBN:385420308X / Literaturverlag Droschl (プリントを配布) (2)中島悠爾+平尾浩三+朝倉巧 /「必携ドイツ文法総まとめ」/ ISBN:4560004331 / 白水社 (かならず購入してください) <参考書> (1)多和田葉子 / 犬婿入り(講談社文庫) / ISBN:4062639106 / 講談社 (2)多和田葉子の他の小説・エッセイ (3)リサ・ゴウ+鄭暎恵 / 私という旅―ジェンダーとレイシズムを越えて / ISBN:4791757610 / 青土社 (4)イ・ヨンスク /「国語」という思想―近代日本の言語認識 / ISBN:4000029010 / 岩波書店 (17)評価にかかわる情報: 試験(持ち込み全て可) 1回 − 30% レポート1回:ただし枚数は少なくて構いません(なお2001年度に松山大学ドイツ語リーディングの受講生が書いたものが、黒田の Web Site (http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~kuroda/german-jyugyo3-reading-reports.html)上にありますので、どのぐらいのレベルを書けばよいのか参考にしてください) − 30% 出席:上記の〈各回の宿題〉に対応します − 40% (18)その他:この科目の受講生もパソコンが使えれば、レポートを黒田の Web Site に公開する予定です。 ドイツ入り口に戻る |