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使用前の準備

``mark くん''は採点のために3つのファイルを使用します。「履修者ファイル」 「正解ファイル」「テストデータファイル」です。「sample」フォルダの中に ある「s_list.csv,s_ans.csv,s_data.csv」がこれらのサンプルファイ ルです。
履修者ファイル
授業を履修している学生の学籍番号ファイルです。以下の 形式のテキストファイルであることが前提されています。
           031287,風の小太郎
           031288,雨の小次郎
           031289,雪の花子
           031290,雲の三吉
           031291,霰の小梅
           031292,霞の一太郎
           (以下、続く)
名前はなくても結構ですが、もし 名前などがはいっている場合はカンマ区切りでなければならず、 また、第1行めから学生データが入っていなければなりません。 学務課からもらった履修者名簿のファイルを Excel で開いて、第 1行めの「学籍番号,名前」などの列見出しを削除し、「カンマ区切り (csv 形式)」で保存し直して作成してください。

また、念のため、テキストエディタ(wordpad や メモ帳など)でファ イルを開いて、むだな改行コードや空白が入り込んでいないか確認 してください。

改行コードの数で履修者数を判断していますので、特に最後の 行に気をつけてください。

sample フォルダの s_list.csv が履修者ファイルのサンプルです。

正解ファイル
テストの正解を記述したファイルです。テキスト形式で以下 の書式に従ったファイルでなければなりません。「sample」フォル ダにある「s_ans.csv」がサンプルファイルです。
           s,1,2
           s,1,6
           m,1,3,4,10
           ms,1,7,2,4
           ms,1,7,2,4
           ms,1,7,2,4
           s,3,8
           p,1,3,1,8
           p,1,3,1,8
           p,1,3,1,8
各列は「,」カンマで区切られている必要があり、各行の終りは改行さ れていなければなりません。空白などがはいっていると問題を起こし ます。

以下に各列を解説します。

第1列
``正解パターン''を指定します。パターンは3つあり、 「s,m,ms,p」で表されます。
s
単一正解。通常の正解パターンです。正解は 「(1) - (10)」のどれか一つしかありませ ん。
m
複数正解。2つ以上の選択肢のどれでも正解で あるパターンです。例えば
% latex2html id marker 245
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}}色は信号機の色です。
であれば、「(2)赤、(3)オレンジ、 (4)青、(5)黄」のうち、 (2),(4),(5)のどれが 回答されても正解に なります。このような場合には第1列に 「m」を記入します。
ms
排他的複数正解。2つ以上の選択肢がどれでも 正解ですが、互いに排他的な回答を求めるパ ターンです。例えば
$x^{2} = 1$ の解は % latex2html id marker 249
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}}, % latex2html id marker 253
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}}
とあるばあいは、「(5)-1,$\cdots$(10)1」の2つの選択肢は、 片方に「(5)」と回答すると、もう片方は 「(10)」でなければなりません。順序は違って もかまいませんが、これらの回答は排他的で す。このような正解パターンの場合は第1列 に「ms」を記入します。
p
完全正答パターン。たとえば正解が「500」 などである場合、問いの形式が % latex2html id marker 257
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}} % latex2html id marker 261
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}} % latex2html id marker 265
\framebox[4zw]{{\bf 第{\themondai }問}}になっているときに、 「(4)(10)(10)」などの解答 に対しては「00」の部分を正解にしたくあり ませんね。この場合、 「(5)(10)(10)」がこの順番 で並んでいなければ正解になりません。

また、排他的複数正解と同じで、正解となるマーク番号はすべて一セットで記述されていなければなりません。上の例では、「(5),(10),(10)」と3つの回答欄があるので、正解ファイルでも3行にわたって「p,3,5,10,10」が並びます。

以上の「s,m,ms」は半角英小文字でなければなり ません。また、文字の前後に空白が入っていると問題を起 こします。
第2列
問に対する配点を記述します。点数は自由に設定してい ただいて結構ですが、数字は半角数字でなければなり ません。また、数字の前後に空白が入っていると問題を起 こします。

すべての問題について配点が与えられなければなりませ ん。完全正答パターンの場合も実際に使われるのはひと つの配点のみですが、すべての問題に対して配点が記述 されているされている必要があります。たとえば、

                      p,3,3,1,8
                      p,3,3,1,8
                      p,3,3,1,8
この場合、学生の解答が「(3)(1)(8)」 である場合にのみ3点が加算されます。
第3列以降
正解のマーク番号(1 -10)を記述します。複数正 解や排他的複数正解の場合は、正解になりうるマーク番号 をカンマで区切って記述してください。
なお、排他的複数正解の場合は、正解になりうるマーク 番号の数だけ問題があるはずですので、例えば以下のよう になります。
                      ms,1,5,7,9
                      ms,1,5,7,9
                      ms,1,5,7,9
この場合は問が3つ続いていて、それぞれ「5,7,9」のどれ かが排他的に回答された場合にのみ正解になります。

各行は最後の正解番号のすぐあとで改行されていなけれ ばなりません。 Excel で正解ファイルをつくる場 合はこの点に留意してください。Excel から csv形式(カ ンマ区切 り)ファイルを生成させると、もっとも列数が多い行に合 わせてカンマが書き込まれます。例えば

                      s,1,2,,,,
                      ms,1,5,8,,,
                      m,1,1,2,3,4,5
このケースでは複数正解の数に合わせて他の行にもカンマ が入っています。

``mark くん''の内部処理の都合でこのままではちょっ とまずい事態を引き起こしますので、上のケースはテキス トエディタを使って、

                      s,1,2
                      ms,1,5,8
                      m,1,1,2,3,4,5
と、カンマを消した形に書き直してください。

マークシートデータファイル
学生の回答ファイルです。学務課に頼むと Excel 形式ファイルをくれます。これを csv 形式で別ファイルに保存 すればいいのですが、処理についてなにも注文をつけない場合に普通 に回ってくる形式は、学科番号や名前がが入っている場合があります ので要注意です。以下のような形式でなければなりません。
           031371,3,7,w,2,5,10,5
           031414,w,7,1,2,5,9,3
           025011,3, ,1,2,5,10,5
           025110,3,7,1,2,5,10,5
簡単にいえば、「学籍番号,問1回答,問2回答,・・」と並んでいるとい うことです。なお、上の例にあるように、マークミスは「w」で、無回 答は空白で処理されてきます(そのような場合が多い)。これは放っ ておいても ``markくん''が自動的に処理します。

注意するべきは「(10)」の取り扱いです。学務課に頼 むときに「10」で処理するように頼んでおく必要があります。16進数 で処理する場合もあってその場合は 10番のマークは「A」としたデー タがあがってきます。くれぐれも(10)は整数2けたの10で処理して もらうようにしてください。

学生によっては、指定された問題数より多く回答する者が います。途中を飛ばしてしまっている場合がほとんどですが、この場 合は Excel から csv 形式で保存すると、全員のデータの後ろによけ いなカンマがつきます。これは無視してもらって結構です。内部処理 として、正解ファイルに記述してある問題数しかよまないことにして いますので、問題数以上は単に無視されます。

サンプルファイルは「data.csv」です。



平成15年7月11日