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今回の大蔵省の汚職事件は、大銀行のエリート行員が就くといわれるMOF(モフ)担の存在が、その温床になったといわれる。廃止の方向が打ち出されたMOF担はこれまでどんな仕事を受け持ってきたのか。
Q
MOF担とは。A
銀行や証券会社などの金融機関である大蔵省(Ministry Of Finance)の担当者をMOF担という。英語名の頭文字をとっている。大蔵省の担当職員の性格や趣味を覚え、いち早く金融行政の情報を取るのが役割だ。官僚が政策をまとめるのにために銀行情報を教える一方、新しい金融商品を出す際の根回しや行政指導を受ける際の窓口役といった〃ご用聞き〃ような仕事が多い。Q
仕事の一つが大蔵省の検査日時を事前に知ることといわれる。A 大蔵省の銀行への検査は通常、3年に1ぐらいの周期で回ってくる。役人には守秘義務があるが、。MOF担は、いつ、どこの本支店に検査が入るかを事前につかみ、準備するのが腕のみせどころとされてきた。銀行の貸出債権は、回収に問題がない「T分類」、注意が要る「U分類」など四つに分けられるが、この査定のさい、大蔵省の付き合い方によって、不良債権を甘く認定してもらうなどの〃さじ加減〃が働くという指摘もある。
Q
どんな人がM○F担になるのか。A
都銀なら企画部といった部署に所属し、大蔵省に東大法学部の卒業者が圧倒的なので、東大出身者を充てる場合が多い。頭取経験者の経歴をみてもMOF担出身者が多い。Q
何が問題にA
検査に手心を加えるといった裁量行政の温床になるのが最大の間題だろう。金融機関の健全化を図り、預金者、取引先を保護するという検査の目的がゆがめられ、結局、国民に負担のしわ寄せが来る。Q
今後、MOF担の什事はなくせるのか。A
昨年、北海道拓殖銀行や山一証券など大手の破たんが相次いだことで金融機関側に「大蔵のいわゆる護送船団行政はあてにできない」という意識が深まった。経営悪化の銀行が業務停止命令も受ける早期是正措置などが厳格に適周されるようになれば、大蔵省の裁量行政の範囲は小さくなり、MOF担の役割は徐々に縮小し、廃止されることにもなるだろう。 トップページに戻る 法学のページ 講義関連リンクコーナー 講義解説記事コーナー 推薦ビデオコーナーに戻る