冤(えん)罪問題特集のコーナー

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冤罪で国民を処罰するのは国家による人権侵害の最たるものであり,これを防止することは刑事裁判における最重要課題の一つである。刑事裁判の鉄則ともいわれる「疑わしきは被告人の利益に」の原則も,有罪判断に必要とされる「合理的な疑いを超えた証明」の基準の理論も,突き詰めれば冤罪防止のためのものであると考えられる。 最高裁第3小法廷;痴漢事件で防衛医大教授に逆転無罪(09年4月14日)の那須裁判官の補足意見の一節。 |
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ハインリッヒの法則(ハインリッヒの〈災害〉三角形〈トライアングル〉〈定理〉又は〈傷害〉四角錐〈しかくすい=ピラミッド〉とも呼ばれる)=一つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、そのまた背後に「ひやり」とした300の事例がある。米国の技師が労働災害の発生確率を分析した結果で、技師の名(ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ=1886〜1962)にちなみハインリッヒの法則と呼ばれる。「わが国の誤判についても同じことが言える」と指摘するのは作家の伊佐千尋(いさちひろ=29年、東京で生まれ。78年「逆転」で第9回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。82年に「陪審裁判を考える会」を発足させた。主著は『炎上―沖縄コザ事件』『司法の犯罪』ほか多数)さん。 戦後、死刑確定後に再審で無罪になったのは免田、財田川、島田、松山の4事件。見込み捜査や別件逮捕、うその自白の強要、自白の信用性に関する裁判所の判断ミスなどが共通しているという。この背後に多くの冤罪(えんざい)事件があったとしたら、ぞっとする。冤罪に軽微もひやりもない。すべて重大問題だ。ひき逃げ犯として逮捕され、長期間拘置された男性に06年夏、無罪判決が下った。男性は一貫してアリバイと無罪を訴えたが、知人らが偽証で男性を犯人にでっち上げた。 偽証を突き崩せたのは男性の友人が真犯人を示す物証を見つけたから。日本の裁判の「有罪率」は99%超。友人の助けがなければ有罪になっていたかもしれない。新しい司法試験の合格者が決まった。 法科大学院の修了者が対象で合格率は48%。数%の狭き門だった旧試験に比べ合格率は大幅にアップしたが、授業で答案練習をするなど「予備校化」した大学院もあったという。足尾鉱毒事件や大逆事件、5・15(ごういちごう)事件などの歴史的事件を担当した弁護士、今村力三郎は言った。「在野法曹の任務は一にも二にも人権擁護」(「法廷50年」専修大)。法律を学ぶ意味をよく考えてほしい。裁判への信頼を守るために(06年09月25日付『東京新聞』−「筆洗」)。 普通の市民が裁判の評決を行う陪審制の起源は、村人に宣誓させて犯人を指名させた中世フランク王国(フランク族が建てた王国。5世紀末、クロビスが諸支族を統一、メロビング朝を興して建国。843年に3分されて、ドイツ・フランス・イタリア3国の起源をなした)の慣行ともいう。後にそれはイギリスに渡ったが、実は似たような慣習は鎌倉時代から室町時代にかけての日本にもあった。たとえばある集団で盗みがあれば、神仏に嘘(うそ)偽りがないと誓約した落書(らくしょ)で犯人を指名して投票をする。いわば犯人捜しと裁判をかねた表決で、犯人を断定した落書が何票で有罪、風聞による名指しが何十票で有罪、といった決まりが作られた場合もある。 「落書起請(きしょう)」といわれるこの審判、さぞ冤罪(えんざい)が多かったろう。だが当時の人にはそれが神仏の裁きだった。落書の大半はカタカナで書かれており、歴史学者の網野善彦さんによればそれは落書が人力をこえた神仏の声とされたことを意味する。 では神でも仏でもない自分は人を裁けるだろうか−−そんなおそれやおののきが胸をよぎるのは当然だろう。スタートが近づく裁判員制度をめぐる世論調査では、裁判員になった場合の不安について「責任が重い」64・5%、「判断に自信ない」44・5%などの回答が寄せられた。 調査ではすでに8割以上が裁判員制度を「知っている」と答えたものの、「あまり参加したくないが、義務なら参加せざるをえない」「義務でも参加したくない」の参加消極派が78%に及んでいることも分かった。その消極性の背後に、人を裁く責任と判断についての不安が見え隠れする。 ただ「義務なら参加」と参加積極派を加えれば6割以上が参加派とも読める。その不安も真剣に裁判員の任務に思いをめぐらしたからだろう。司法と市民を隔ててきた厚い壁は、まずは市民個々が「もし自分が……」と想像するところから解かしていくしかなさそうだ(07年02月03日付『毎日新聞』−「余録」)。 米東部ボストンの連邦地裁は07年7月26日、殺人罪などで収監された後に無罪が確定した4人とその遺族らに、損害賠償として計約1億200万ドル(約121億円)を支払うよう連邦政府に命じた。冤罪被害者への賠償としては過去最高額。4人は1965年の殺人事件で有罪判決を受けたが、その後、検察側の証人の虚偽証言が判明、01年に無罪が確定した。それまでに2人が死亡、他の2人もそれぞれ33年間、29年間収監されていた(07年07月28日付『朝日新聞』)。 |
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−国民の皆さま、裁判員になられる皆さま−誤判を防ぐための8つのお願い
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宇和島誤認逮捕
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足利事件
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飯塚事件
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富山冤罪事件
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志布志事件
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筋弛緩剤事件
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守大助氏からの人権侵害申し立てに対する仙台弁護士会の警告・勧告及び要望書
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最近の無罪判決
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最近の誤認逮捕
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痴漢無罪判決
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北方事件
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東電OL殺人事件
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狭山事件意見広告
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布川事件
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帝銀事件
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菅生事件
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大崎事件
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草加事件
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調布事件
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袴田事件
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冤罪の構造
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「百人切り」
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府中刑務所(学内限定)
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皮手錠違法判決
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盗聴法案反対決議
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盗聴法(学内限定)
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寺西判事事件
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長期裁判(学内限定)
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長期裁判例
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無期懲役1
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無期懲役2
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公訴時効・仮出獄
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ロス疑惑
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検察審査会(学内限定=解説記事)
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マスコミの横暴
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少年審判廷(東京家裁)
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ジーンズをはいた女性へのレイプ(伊最高裁)
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検察審査会
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保険金殺人事件
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日本の犯罪の現状
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死刑制度
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死刑制度に関する保坂議員の質問主意書に対する政府の回答−別表2(無罪確定者に対する刑事補償障額と罪名=1996〜2001年)
リンク集
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被害者がいない ねつ造薬事法違反事件=岡山大学医学部助教授不当捜査・逮捕・長期拘留・起訴の真相のページ。
l ある作家のホームページ=(建築関係からジェンダー・スポーツ論まで多彩な情報が掲載されていて、違った視点物事が見られ、教養が深まるページです。
l 映画;『日本の黒い夏[冤罪]』(日本映画界を代表する巨匠・熊井啓監督が渾身の力を込めて贈る最新作)=01年3月全国ロードショウ==松本サリン事件冤罪被害者
l 河野義行さんのHP⇒⇒第51回ベルリン国際映画祭事務局は、招待作品「日本の黒い夏−冤罪−」を出品中の熊井啓監督(70)にベルリナーレ・カメラ(特別功労)賞を贈ることを決め、01年2月15日夜(現地時間)、ドイツ・ベルリンでの公式上映前に授賞式が行われた。
l 東住吉事件――事件の解説、取調べの違法性、裁判の概要について=青木惠子さんと朴龍晧さんの無実を訴えるサイト==わが子を火事で失い、悲しみの真っ只中、母親は、ある日突然、子殺しの容疑者に・・・なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
l 裁判官を裁く(突然「轢き逃げ犯人」に!そんな状況に立たされたら、あなたはどうする?)
l 冤罪事件―個別冤罪事件のページを案内
l 菅家さんを支える会・栃木−足利事件の菅家利和の無実を訴えるページ
l 実録獄中日記(ある女刑囚の直筆日記―刑務所で過ごした1年4カ月)
l 狭山裁判の主張
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l 冤罪
l 冤罪甲山事件
l 冤罪狭山事件
関連ビデオ
l 『真昼の暗黒』
l 『霧の旗』
l 『松川事件』
l 『証人の椅子』
l 『誘拐報道』
参考文献