博多の光
「灯明ウォッチング」は、福岡市博多部で始まりました。 都市化に伴う地域コミュニティ崩壊の危機に直面したまちの住人たちが、 「地域の人や外の人、行政の人、様々な人たちがまちの魅力を再発見し、 立場の違いを超えてまちづくりのために力を合わせていってほしい」 という願いをこめて、博多のまちいっぱいに手づくりの灯明をあしらいました。 お寺や神社、学校、路地、川・・・普段は何気なく見過ごしているまちの風物が、 ゆらゆら揺らぐロウソクの灯りに照らし出される姿は、とても幻想的です。 (博多部灯明ウォッチングについてもっと詳しく知りたい方は博多部灯明ウォッチングへ)
このイベントは平成6年に始まり、今では博多の秋の風物詩となりつつあります。 さらには、新しい「博多うつし」として、福岡市美野島地区や佐賀県有田市など、 さまざまな地域へも広がっていっています。
まちづくり
「灯明ウォッチング」は、単なる「ライトアップ」ではありません。 子どもからお年寄りまで、誰にでもできる灯明づくりの作業を通して、 地域の内外にいる様々な人々が出会い、親睦を深めていくところに、 まちづくりにとって大切な意味があるのです。
松山の光へ
このように素晴らしい光も「灯明」のように全国へと輪を広げています。 松山大学講師甲斐朋香氏の尽力で、その灯りが松山へとやってきました。 外注を多く使えば容易くもこの事業は完成します。 しかし、甲斐氏がいつも口癖のように言っている。 「皆の力でやりたいのよね」 という言葉のように、地域住民が地域住民のために創る「灯明」を、 今年も目指します。
今年で4年目を迎えた灯明ウォチング。 冬の夕暮れ時、時が経つのを忘れて参加してみませんか? 私たちはあなたの参加を心から歓迎します。
2005年9月29日
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