昭和の小学校建築 クリックすると写真が大きく表示されます


仁堀小学校
昭和2年建築。
昭和初期のモダンな洋風建築です。
本館を縮小移転改築したものが、昭和59年からは岡山県赤磐郡吉井町の郷土資料館として開館しています。



宇和町小学校
昭和3年建築。
109mの廊下は日本一の長さともいわれています。
現在は移築されて米博物館になっています。



亀城小学校本館
愛知県刈谷市城町1-25-1
昭和3年建築
登録有形文化財(平成11年)
刈谷市郷土資料館

男鹿市立加茂青砂小学校校舎
秋田県男鹿市戸賀加茂青砂字山道添38
昭和3年建築
登録有形文化財(平成13年)

小野尋常小学校
昭和4年建築
広島県神石郡神石高原町大字小野900-2
国の登録有形文化財(平成15年)
平屋建で、東西に長く伸びる長方形平面を持ち、北側に廊下を通して、南側に教室を設けるという、昭和初期の小学校建築のひとつの典型とも言える校舎です。中央に玄関があり、西端に児童昇降口が設けられています。現在は小野公民館となっています。

飯田市立追手町小学校校舎
長野県飯田市追手町2-673-1
昭和4年建築


双六学校
昭和6年建築。
上宝村(かみたからむら・現在は高山市)に建築されました。
統合されて高山市立本郷小学校。
平成17年に「日本昭和村」の丘の上に移築されています。

東村花輪小学校校舎
群馬県みどり市東町花輪191
昭和7年建築
登録有形文化財(平成13年)


東甲良尋常小学校本館
滋賀県犬上郡甲良町横関927
昭和8年建築
町指定文化財(平成4年)
「甲良の名に恥じない日本一の小学校を造ろう」と当時の村長が陣頭指揮を執り、村民や児童なども一丸となって参加、8年の歳月をかけ、昭和8年に完成した。総檜造りの威風堂々としたたたずまいで、その豪勢さは全国に知られた。鉄筋コンクリート造の玄関ポーチはエンタシスの円柱とタイルを張った角柱の組み合わせは、当時としてはモダンな意匠であった。
老朽化のため、取り壊しもやむなしとする意見が一時大勢を占めたが、町民は専門家らの意見を入れて、校舎の本館部分を保存・活用することに決定した。建物の下にレールを敷いて動かす曳屋工法により、道路をはさんで真向かいにある町有地に移転し、元の敷地には新校舎が建設された。こうして保存されることとなった旧本館は、平成4年には町指定文化財の建造物に指定され、現在は甲良町立図書館などとして活用されている。


川西尋常小学校
大阪府富田林市新家1-3-1
昭和10年建築。
登録有形文化財(平成13年)
富田林市立川西小学校教育歴史資料室


小野小学校講堂
昭和12年建築。
〒675-1375 小野市西本町477
小野藩陣屋跡の敷地は現在は小野小学校になっていますが、その隣にたつ小野市立好古館は、以前は小野小学校の講堂でした。平成元年度に小野市の資料を保存・展示する施設として開館、小野市立好古館として小野市の歴史や風土を知ることができます。内装は改築されていますが、外観については小野小学校の講堂がそのまま利用されていて、上部を丸く切った窓が印象的な建物です。
http://himawari.onocci.or.jp/kankou/kankou_kankou/no11_koukokan/index.htm

豊郷小学校
昭和12年建築。
伊藤忠兵衛商店(現在の商社「丸紅」)の専務だった古川鉄次郎氏の寄贈により、W・M・ヴォーリズが設計し、竹中工務店が施工しました。創建当時は東洋一の小学校といわれました。
いま最も有名な小学校校舎かもしれません。


坂下尋常高等小学校
三重県亀山市関町沓掛123
昭和13年建築
登録有形文化財(平成11年)
鈴鹿峠自然の家


智頭町立山形小学校校舎
鳥取県八頭郡智頭町大字郷原238
昭和17年建築
登録有形文化財(平成17年)
町中心部から東方を流れる北股川の右岸に位置する。長大な木造ニ階建校舎で、鉄板葺、平入、外装下見板張。西面全長にわたり窓を連続させるなど、水平性を強調したデザインが特徴的。山間部に良好に残る近代木造校舎。


西押立(おしたて)国民学校
昭和18年建築
滋賀県東近江市北菩提寺町126
国の登録有形文化財(平成10年)
押立神社のすぐ近くに位置する湖東歴史民俗資料館は、昭和18年に、実業家であった松居泰次郎(まついたいじろう)、房治郎(ふさじろう)兄弟の寄付によって、西押立国民学校の校舎として建てられた校舎です。コの字形平面の建物で、白い下見板の壁と、赤い桟瓦の屋根の対比が特徴的な、ニ階建の堂々とした木造建築です。大工は泰山閣と同じ木村太兵衛です。昭和57年に旧校舎を改装して、湖東歴史民俗資料館になりました。
校舎と同時期に、附属して建築された講堂は、今は切り離されて錬成館として利用されています。外壁に下見板張り(現在は一部モルタル)、屋根に赤色の桟瓦を葺いており、隣接する校舎とよく似ています。袴腰の大屋根の正面に一段低い屋根や車寄せ等を設けて、正面からは複雑に見えるようにしてもいます。