イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens, 1812-70)の作品の中で、日本で最も知られているのは、『クリスマス・キャロル』(A Christmas Carol, 1843)であろう。守銭奴の老人スクルージ(Scrooge)を主人公に、当時のイギリス政府を批判しながら、他人を思いやる気持ちの大切さを歌い、クリスマスの祝祭気分を巧みに盛り上げるこの小説は、映画やミュージカルとしても広く親しまれているが、これとよく似たストーリーの短篇小説をディケンズは1837年頃に描いていた。それが「墓掘り男をさらったゴブリンの話」である。 |
"The Story of the Goblins who Stole a Sexton" |
A Christmas Carol |
『クリスマス・キャロル』 フィロモグラフィー |